ブルーインパルスの基本隊形(機体の間隔)

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 ブルーインパルスは密集隊形で航過飛行や曲技飛行を行ないます。そして課目間の裏側での飛行をプロシージャーターンと呼びます。ブルーインパルスの機体間の間隔は、どの課目やプロシージャーターンでも、細かく段階をもって設定されています。

 無線を聴く人は聴いたことがあると思いますが、航過飛行において「C(チャーリー)」という交信が聴こえることがあります。これは、「C隊形という基本隊形を作れ!」という意味なのです。

 (航空無線ではアルファベットを伝えやすいように、それぞれの文字で読み方が決められています。Cはチャーリーと読みますので、例えばC-1輸送機はチャーリーワンです。)

 ブルーインパルスの隊形間隔は6段階あります。以下の1から順に隊形(各機の距離)が広くなります。
  1. A(アルファ):最も近い隊形で、「ファンブレーク」の距離です。
  2. B(ブラボー):「チェンジオーバーターン」や「トレールトゥダイヤモンドロール」時の最後収束した距離。
  3. C(チャーリー):基本隊形
  4. ベスト:ダーティローパス後ギヤ・フラップをアップする(クリーンアップという)時やコントロールチェックを実施する時の距離。
  5. E(エコー):ボントンロール時の距離
  6. W(ワイド):「ワイドトゥデルタループ」進入時の距離
 今年盛んにお披露目された航過課目。各機の位置にどの距離が一番見栄えが良いかを、地上からビデオ撮影し、みんなで研究しながら決めていったそうです。
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