広角で写真を撮ろうパート4!「何かを絡めよう」

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 さて3回に渡り普段広角撮影において、私EAGLE305が気に掛けているポイントを紹介して参りましたが、第4回目は広角撮影の最大の楽しみ「絡め」について書きたいと思います。EAGLE305がブルーインパルスを広角で撮影する理由は@スモークの軌跡を生かした写真を撮りたい。A何処で飛んだのか分かる写真を撮りたい。B地上の感動を写真に残したい。Cメッセージを伝えたい。だいたいこんな所が理由になっています。このような写真を撮りたいと思った時テーマによって絡める物を探すのです。
 @については、まだ絡めるものを決めていない段階なので、「構図」がポイントとなります。これが以下に続く内容の基準になります。ABCではその写真のテーマになるアクセント探しです。このアクセントこそが今回のテーマの「絡め」となります。
 まずAの「何処で」から考えてみましょう。Aは場所ですから、基地の名称が書いてある建物、看板、風景、基地所属の航空機などが絡みの対象となります。Bは地上の感動すなわち人がテーマですから、ブルーインパルスを見上げる観客、肩車する親子、驚きと感動で空を指さす人々などが対象となります。またCのメッセージについては、ちょっぴり自己満足要素が高い内容です。今まで撮った例をあげると、黄金分割の作例で使った千歳基地航空祭で撮影したF1と絡めたデルタ360の写真が、実はCに当てはまります。編隊長のJOE隊長が第6飛行隊出身で元F1パイロットだったことと、F1がラストイヤーだったことからJOE隊長とF1に敬意込めて絡めることを思いつきました。
 このように絡める対象はその時の状況や気分によりいつも変わります。とある航空祭の一日を例にとると、朝地上展示機を見ながら絡められそうな対象を探します。Bの人については初めから用意はできませんので、展示飛行が始まった後周りに居る人達を見て肩車の親子はいないか、初めてブルーを見て感激している人はいないかなどを探します。(指をさす可能性が高いため)
 広角撮影において「絡み」を憶えるときっといつもと違った写真が撮れるようになります。広角撮影はその人の「感性」が反映されやすく、感性の分だけの作品が撮れると思います。ぜひあなただけのとっておきの一枚を撮影してみてください。

<EAGLE305>