浜松基地の第2飛行隊の教官パイロットが、訓練の傍らでF-86Fでのアクロフライトを行っていた時代、チーム名称は「空中機動研究班」でした。(後に、「特別飛行研究班」、「戦技研究班」へと改称) 1960年代に入り、イベントでのアクロフライトの増加にともない、チームのニックネームが募集されました。当初、浜松基地近くを流れる河川名を取って「天竜(TENRYU)」が候補に上がりましたが、発声しにくいことから見直され、当時の第2飛行隊のコールサイン*だった「インパルス」と、編隊長のTACネーム*の「ブルー」を組み合わせた、「インパルス・ブルー」を経て、最終的に「ブルーインパルス」に決まりました。
もしも、当時の編隊長のTACネームが「ブルー」ではなかったら、全く違うチーム名やカラーリングになっていたかもしれません。
「ブルーインパルス」に決まった3年後には、お馴染みの86ブルーの鮮やかなホワイトとブルーのストライプを基調とする全面塗装に変更されました。それまでは、1番機のカラーリングは、シルバーの機体に、ゴールド・ライトブルー・ピンクの帯、ウィング機はブルー・ライトブルー・ピンクの帯のマーキングだったそうです。
「蒼空の衝撃」は、アクロバットチームにとって本当に象徴的なネーミングだと思います。
*コールサイン:航空管制交信で使用される部隊の呼出符号
*TACネーム:パイロット毎のコールサイン・愛称
<Studio-T>