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DVDプレビュー 1区分課目解説


 平成20年5月1日、バナプルより、「ブルーインパルス2008サポーター's DVD」が発売される。今年で第三弾となる人気のブルーインパルスDVDが、今年もやってきた。
 今年も格段にレベルアップ!そう元気良くスタートするつもりが、確かにその通り、格段のレベルアップ、そして山崎カメラマンのカメラワークもさらに進化しているのだが、ブルーインパルスファンネットにとっては節目ともいえる作品となってしまった。昨年SHINさんのラストアクロのシーンに涙したばかりなのに、もう一年も経ってしまって、DUNK隊長と、そしてVIPERさんの最後の言葉をここで見ることになってしまった。
ブルーインパルス2008サポーター's DVDジャケット
《2008.5/1 Release ブルーインパルス2008
サポーター's DVDジャケット》
 ブルーインパルスファンネットは2005年12月17日、掲示板だけのコンテンツからスタートした。その表紙は先代の3番機HAMMERさんのラストアクロのテイクオフシーンの写真だった。そして、年が明けて2006年2月5日、現在の姿になり、その中にブルーインパルス空撮写真館として、VIPERさんの撮影した空撮写真のいくつかを紹介することができた。
 空幕広報室をはじめ関係各所、何より当時のJOE隊長のご理解がなければ実現しなかったブルーインパルスファンネットだが、VIPERさんが快くご自身の作品を提供してくれたこと、そしてJOE隊長の命により、当時隊長付だったDUNKさんがコンテンツすべてに目を通してくれたことにより、すばらしく、また正確な内容でスタートすることができたのだ。立ち上げてからの運営では、当時飛行班長のSHINさんにいろいろな助言をいただき、我々スタッフもいろいろなことを学びながら今が形成されていった。そんなブルーインパルスファンネットの原点に関わっていただいたドルフィンライダーが、またブルーインパルスから去っていく。
 1991のスタジオで試写会をしてもらってからだいぶ日が経つのに、日々の忙しさ以上に寂しくて、なかなかこのプレビューを書き始めることができなかった。2006から始まったサポーター's DVDの制作陣も、きっと同じような感慨を持って、この作品を制作したのではないかと思う。今年のサポーター's DVDを見ていて、そんな気がした。
 「ブルーインパルス2008サポーター's DVD」は、2007年のハイライトと2008年のブルーインパルスを、ドルフィンライダーの言葉と最新の映像機器を駆使した映像で伝えてくれる。黒澤英介カメラマンが手掛ける公式ガイドブックが本の形をしているとしたら、このDVDは映像の形をした今年の映像ガイドブックだ。ドルフィンライダーだけでなく、地上スタッフも全員、登場している。
 2007年のハイライトは、何といっても熊本城築城400年祭の展示飛行。そこにまつわる数々の逸話やブルーインパルスの展示飛行への思い。そして、受け継がれていくドルフィンライダーのTR訓練の様子。POPEYEさんからBAZAARさんの伝承シーンを見たばかりだと思っていたのに、今年のサポーター's DVDは、もうKITTYさんへの同じ姿が映し出されている。

 そして2008年、SERVE隊長になった新しいブルーインパルスがここにいる。航空祭を通じて感じてきたSERVEさんの優しいファンへの接し方とは裏腹に、隊長としての厳しい任務への姿勢がここに見られる。その姿は航空自衛隊の飛行隊長そのものだ。昨年のサポーター's DVDと比べて、技とともに、その心も成長していくドルフィンライダー達の姿もここにある。彼らがもし他の戦闘機パイロットと違うところがあるとしたら、我々ファンと接することにより、国民の期待を直接実感する立場にいることだと思う。それが彼らの心の成長に繋がり、ブルーインパルスに来て良かった、戦闘機パイロットになって良かった、と最後に思ってくれたとしたら、本当に嬉しいことだと思う。
 直接昨年の松島航空祭からお披露目となった青いGスーツや今年のヘルメットバイザーのデザインを、救命装具の一色さんが説明してくれているのも嬉しかった。一瞬だけど、オポジットトライアングルを6番機の機載カメラから撮った映像も嬉しかった。黒澤カメラマンや矢本地元ウォッチャー達のアドバイスによる、様々な撮影ポイントからの映像も嬉しかった。HUDの映像をサポーター's DVDで初めて入れてくれたのもの嬉しかった。初めての専任の総括班長すけさんのラストフライト、DUNK隊長のラストフライトのシーンも、映像に残してくれて嬉しかった。
《熊本城築城400年祭展示飛行》 《DUNKラストフライト》 《DUNK隊長からSERVE隊長へ》

 最後のテロップで、別枠で登場するDUNK隊長とVIPERさん。DUNK隊長は、展示飛行という任務を越えた何かが伝わったら嬉しいと、隊長が飛行隊に残す最後の文字「道」とともに語った。画面に向かって、それが伝わっているからこんなに好きなんじゃないですか!と、叫びたい。VIPERさんが静かに語る最後の言葉は、今年岩国にブルーインパルスが参加せず、ラストアクロがリモートの静浜で直接会うことが出来ないファン達に、大切なメッセージとなるだろう。静浜が終わったら、このサポーター's DVDをもう一回見るのだ。そして画面に向かって叫ぶ。先代達が復活させたブルーインパルスを、本来のブルーインパルス以上にまた一歩国民に近い存在にしたのはあなた達ですよ!と。
 5月1日発売のこのDVDは、羽田空港の書店ブックスフジや、5月3日4日のホンダエアポートフェスティバルのAIROCKブースや、岩国、静浜、それ以降も航空祭のお店で買うことができる。子供でも買える価格でと、儲け度返しでこのシリーズを出し続けてくれる制作陣に、今年も感謝の念でいっぱいである。
2008.4.30  
(Imachan)




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