(Imachan)
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《2008.10/10 Release ブルーインパルス サポーター's DVDエクストラ Complete Mission FULL MANEUVERジャケット》 |
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Complete mission はプロシージャーターンが面白い。
編隊がプロシージャーターンを行っている間、観客の目の前で繰り広げられているのがソロ機の演技。その時ソロ機のタイミングを確認しながら次の編隊演技に移る為に、高度、スピード、隊形の移行などが編隊長の指揮によってシステマチックに行われています。
しかし、会場より遠いところで行われるプロシージャーターンは所謂舞台裏であるから、映像作品としては陽の目をみることはありません。
そういえば、かなりマニアックな話ですがイタリアのアクロバットチーム、フレッチェトリコローリーのパイロットが「俺たちが見て欲しいのはプロシージャーだ」といっていました。一度ブレイクして四方に散った機体が素早く再集合してテンポよくショーを進行するためには、表で行われる演技よりも高度な技術が必用だし、かなりのGをかけてショートカットするとのことでした。
ブルーもある意味同じように感じているのではないかと思います。
この作品は1番機のオンボード映像を軸に他の機体をマルチ画面で見せています。もちろんプロシージャー中に行われているソロ機の演技もリアルタイムで見せています。こうして立体的にブルーの飛行を並べてみると、各機の連携が見えてくるではありませんか。編隊長の状況を判断しながら編隊をリードして行く姿、5番機のタイミング合わせ、など、そのミッションが緻密に構成されているのが感じられます。
普通、空撮の作品と言えば音楽に乗せたBGVのようなイメージものを想像しますが、この作品は、編隊長のボイスと息使い、そしてオンボード映像をリアルタイムでみせることで、ブルーがエアショーをコンプリートミッションするまでの過程を捉えた迫真のドキュメンタリーです。
ちなみに、私がアクロバット飛行のDVDで空撮シーンを編集する場合、同じ演技の同じタイミングのシーンであれば、映像の迫力やスピード感を演出するために、複数の空撮テイクをダブルアクション(時間軸をダブらせる)や逆に時間を抜いたりして作っています。これはこれで面白いのですが、今回はそういう意味で制作者の意図は排除し、ありのままの姿で発表するということで、この作品はより面白さを増したように思います。
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2008.10.4
<K.Sakamoto>
<空撮写真提供:航空自衛隊>
<ジャケット写真提供:バナプル>
<映像キャプチャー写真提供:バナプル>
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