ブルーを支える人達(その3)

|  ブルーインパルス雑学  |
ブルーインパルスの活動に欠くことが出来ない第11飛行隊・整備小隊の皆さんを紹介しましょう。

 任務は、操縦を除く全てと言える程、多岐に渡ります。パンフレットにも記載されているように、大きく整備員、飛行管理員、救命装備員、補給員、総務員に役割分担されています。鋭い観察力をお持ちの方は、右腕ワッペンの最下段の文字が任務によって違うことをお気づきかもしれませんね。例えば、整備員さんは、Dolphin Keeper、総務員さんは、Dolphin Admist.(Administrator)などです。

 整備小隊の中でも、一番知られているのは整備員さん。ブルーインパルスのパイロットは、定期点検による機体の入れ替えや予備機使用などで搭乗機が変化します。一方、整備員さんは、「機付」と表現されるように、3名が一組になって常に同じ機体を担当します。日々の機体の状態変化を敏感に掴んでトラブルを未然に防いでいます。また、機体毎の癖を熟知し、パイロットの指摘に応えて完璧な調整を施します。さらには、機体をピカピカの状態に保つために磨き上げているのも整備員さんです。整備リーダーは「機付長」と呼ばれ、機体の左側のインテーク(空気取り入れ口)に名前が記載されています。
 整備小隊の皆さんは、航空祭当日には「展示用整備服」を着用されています。パイロットのフライトスーツと似ていますが、色は少し薄めのブルーです。見分け方としては、背中のブルーインパルスのロゴです。作業中に背中を向けることが多いので、このようなデザインが採用されています。

 整備小隊の皆さんが、観客に接するお役目をひとつ紹介します。どこの航空祭会場でも、パイロットにサインを求める長蛇の列ができます。展示飛行のブリーフィングの時間が迫ると、今以上に列が伸びないように整備小隊さんが最後尾に着かれます。並ぼうとしたお客さんもショックですが、「ゴメンなさい。ここで打ち切りです。」と対応する整備小隊の皆さんも辛い思いをされています。皆さんも理解してあげて、「私だけ!」と無理を言わないようにしましょう。
<Studio-T>